「ネパール生活情報」カテゴリーアーカイブ

ネパールポカラの薪生活事情

燃料危機が続くネパール。さらに乾季に入って水力による発電量が減り、停電時間も長くなってきました。日中電気が来るのは毎日平均4〜5時間くらい。

電気機器も使えないため、ほとんどの家庭が今薪を使って調理をしています。

ポカラ在住の私たちも自宅では薪を使って料理を始めました。この内容、コーヒーとは関係ないのですが…日頃お世話になっているネパール在住の日本人の方々と情報を共有出来ればと思います。

 

薪の手配。トラックで売りに来る薪を買うことも出来ますが、近くに家具工場などがあればそこで購入することが出来ます。

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良く乾燥済みの薪が30ルピー/KG (約34円)、未乾燥の生木に近いものですと12ルピー/KG(約14円)前後です。

生木は安いですが、家に持って帰ってから屋上などで乾燥させる必要があります。また水分を含んでいるため量の割に重いですので、どちらがお得か…難しいところです。

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原始的な天秤で測ってくれます。

電気の来ている時に買いに行くと電動工具を使って細く裂いてくれるかもしれませんので、是非お願いしてみてください。乾燥しやすくよく燃えます。

薪は近くから手に入れられると便利です。男性なら20kgぐらいは担いで帰れることでしょう。私の場合は距離があったのでバイクで。

 

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火を焚くための炉ですが、色々な形のものがあります。

街中でよく見かける鉄工場でもすぐに作ってくれます。下の写真の炉は650ルピー(約700円)。荒削りな作品ですが、持ち手もついていてけっこう機能的です。

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火のつけ方については、教えてほしい!と近所のネパール人に頼んでみてください。

小さな頃からあたりまえのように火を起こしてきた人好き世話好きなネパール人が、熱心にコツを伝授してくれると思います。

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青菜の炒め物を美味しく頂きました。

 

薪がよく乾いていればよく燃えますし、あまり煙も出ません。火が安定するまで少し時間がかかりますが、やってみるとそれほど大変でもありません。

当然ながら服はとっても煙臭くなります。料理用の上着(上下ジャージのようなもの)をあらかじめ用意しておくと便利です。

 

では、ガス燃料が尽きてもどうぞ焦らずにネパールでの薪生活をお楽しみください(笑)。

 

 

 

 

 

陶器の都ティミより。オリジナルマグカップ完成!

「遅れてしまうけど、必ず準備する!」

大地震に見舞われ工場が被災したにも関わらず、私たちの発注したマグカップを必ず作ると約束してくれたサンタさん。そこに職人として人としての誇りを感じ、私たちは待つことにしました。

でも地震後数ヶ月が経ってもなかなか連絡は来ません。

その間、私たちの直営店ラトナ・コーヒー・スタンドでは、お店でご飲食頂く方にもテイクアウト用の紙コップでコーヒーをお出ししていました。

なぜ紙コップ? 多くのお客様に質問されました。その都度「すいません、もうすぐちゃんとしたカップが届くはずなんです」とお答えしていたのです。

待っていたこの数ヶ月、ポカラで手軽に手に入るコーヒーカップを購入しようと思ったことが何度もありました。店でカップを買い物カゴに入れレジに向かったこともありました。でもその度に、大変な中でも頑張ってくれているサンタさん達を思い浮かべ、やはり注文したものを待ち続けようと思ったのでした。

「良い質のものを作り、信頼を勝ち得ていく。」

この考え方を持っているネパール人はあまり多くありません。大方の考え方は、それなりでいい、ネパールから良質のものなんて出ないよ…というあきらめスタンス。

サンタさんは誇りを持って仕事をし、より良い仕事をしてそれに応じた評価を勝ち取ろうとする人。ネパールにこんな人がもっと増えるといいな…という思いから、私たちは是非彼を応援したいと思っていました。

そして注文から7ヶ月。ついに完成の知らせをいただいたのです。

 

手作りのぬくもり溢れる少し小さめの可愛いマグカップです。全4色。

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素朴で素敵な4色が揃いました。

手作りなので、少しづつ違う表情。お客様にコーヒーとともに味わって頂くのが楽しみです。

店頭にて販売も致します。

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現在、日本国内でも発売中です!(2018年10月)

https://store.shopping.yahoo.co.jp/prpebmopkz3mgv2d56gs5qgfma/zs7pxsw3re.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsr_title

 

ラトナ陶器の活用法はこちら。

https://ratnacoffee.com/ratnacoffee-ceramic-thimi-touki-katsuyouhou/

 

陶器の街「ティミ」

カトマンズから東へ約10km。先住民族ネワールの街ティミ。

16世紀に建てられた寺院など、歴史的建造物が数多くあります。しかし、2015年4月25日に起きたネパール大地震でこの街は大きな被害を受けました。

地震から約5ヶ月、地震後初めての訪問です。

訪ねてみると、予想していたより街には活気がありました。多くの家で焼き物を再開しています。

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しかし、いまだに多くの家がつっかえ棒で支えられている状態。

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活気は取り戻しつつあるものの、地震の爪痕は深いものがあります。

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実は4月の震災前、ラトナヒマラヤンコーヒーは、ここティミで高品質な陶器を作っているサンタ・プラジャパティさんにオリジナルマグカップの生産を発注していました。

地震後すぐに連絡してみると、工場の職員、家族達は皆無事ということでほっとしました。しかし、しばらくは屋外生活になるとのこと。職員数人の家は全壊。他のほとんどの家が大きな被害を受けたそうです。

そんな状況にもかかわらずサンタさん、「注文してもらったカップは遅れてしまうけど必ず準備するからね!」とおっしゃってくださったのです。

本当に大変な状況でも成し遂げようとしてくださる力強い言葉に私たちは感動しました。

 

注文してから待つこと7ヶ月、 ついに先日「完成したよー!」とお電話をいただいたのです。

ついに完成です!

 

続きはこちらから

https://ratnacoffee.com/陶器の都ティミより%E3%80%82オリジナルマグカップ完成/

 

 

ラトナ陶器の活用法はこちら!

ラトナコーヒーのネパール陶器活用法! ー ① カプチーノカップ編