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ネパール人にとっての「オーガニックコーヒー」とは?

最近のカトマンズやポカラで増えてきたコーヒーショップ。

カトマンズではそこらじゅうにカフェがあります。

ポカラでもどんどん増えている今日この頃。

スターバックスに代表されるシアトル系深煎りコーヒー、

セカンドウェーヴ的な店舗がほとんどです。

 

店舗名によく「ORGANIC」の言葉が入っています。

本当にオーガニック??

 

答えは、いいえ。

残念ながら私たち日本人が考えるような「オーガニック」ではありません。

 

ネパール では「ネスカフェ」等のインスタントコーヒーが今でも主流。

実はそれ以外の焙煎コーヒーのことを「オーガニックコーヒー」と呼んでいます。

そう、決してオーガニック認証があるコーヒー、というわけではないのです。

 

インスタントではないものはオーガニック。

焙煎コーヒーのことをネパールでは「オーガニックコーヒー」と言います。

 

ネパールコーヒー輸入の際はご注意ください。

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隣国インドのコーヒーが輸入され、ネパール高標高地のコーヒーとして市場に出回っています。

日本に輸入の際には仕入れ・精製ルートをよくご確認ください。

 

収穫、グレーディングから乾燥まで機械化され大量生産されているインドコーヒー。現在ほぼ全てが手作業のネパールコーヒーは価格的に全く太刀打ちできません。

現在ネパール産はインド産の2倍以上の値段に。(生豆)

そのためインドから生豆を仕入れてネパール産オーガニックコーヒーとして販売する手法がネパール国内横行中です。

ポカラ、レイクサイドのカフェで「ネパールオーガニックコーヒー」として扱われているコーヒーもほぼ8割が実はインド産。

今の所、このような産地偽装がネパール国内で取り締まわれることはない現状です。

郡のコーヒー庁は「インドのコーヒーをネパールのコーヒーと言って売っちゃダメだよ〜」と把握しているにもかかわらず、軽く助言をするだけという…。

今後もしばらく改善されそうにありません。

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中にはネパール産の生豆とインド産の生豆を混ぜて売っていると噂になっている輸出業者もあります。

一時的な儲けに走っている一部の業者のためにネパールコーヒーの味が間違って発信されてしまうのは非常に残念です!

これまでのマーケットを失ったコーヒー農家や農協もこの状況にどう対応するか頭を悩ませている様子。

悲しい現実です。

 

ネパールコーヒーを輸入の際は十分にご注意ください。

 

当社はあくまでもネパール産を扱っていきます。

産地農協まで特定できるようパーチメントで確認して仕入れていますが、精製過程をよりしっかり確認する必要が生じています。