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『年金に等しきコーヒー』ーネパールのコーヒー生産について伝える新聞記事。

最近の新聞記事。(2017,2月17日付,カンティプル紙)

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ネパールのコーヒー生産について伝える全国紙。

タイトルは、「年金に等しきコーヒー」

 

他の農産物に比べて2倍から3倍の収益が得られること、

ネパール全体で1年間に海外から8千トンの注文があるが、現在の生産高は434トンしかないこと、

ネパールの山岳部にはコーヒー栽培に適した土地がまだまだふんだんに残っていること、

適正な苗木の植え付け密度等植え付け時の注意点、

木をよく世話すれば40年近く毎年収穫が期待できること、

大まかな湿式の精製方法、

気をつけるべき病気の種類とその対策、

現在の買取相場、 などなど。

詳しく書かれています。

 

日本のような年金保険制度が整っていないネパール。

農村部でも安定収入が見込めるとあって、コーヒー栽培の人気が高まっています。

ますます広がっていきそうです。

 

ネパール。

量も質もまだまだこれからだけど、

いつかコーヒーの主要生産国になることでしょう!

 

 

 

 

村の栄養満点食!「蜂の子」 ポカラ周辺の村で是非ご賞味を。

ネパールの村で食べられる栄養食。

「蜂の巣」

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小さく手でむしって食べます。

サクッとしていそうですが、実際はちょっとガムっぽい噛み心地。

甘いハチミツとちょっと苦味のある巣。

味的には蜜だけ食べたいです…

 

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食べ進めて行くと、出てきました!

「蜂の子」

とっても元気そうです。

もちろんこれも頂きます!

お味の方は…

うん、クリーミーで巣よりは…美味しい!

美味しい順は、巣<子<蜜 ですね。

 

何回か食べたら癖になりそうな「蜂の巣&子&蜜MIX」。

でも、さすがに日本で販売は難しそうです…。

 

 

ネパールコーヒー輸入の際はご注意ください。

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隣国インドのコーヒーが輸入され、ネパール高標高地のコーヒーとして市場に出回っています。

日本に輸入の際には仕入れ・精製ルートをよくご確認ください。

 

収穫、グレーディングから乾燥まで機械化され大量生産されているインドコーヒー。現在ほぼ全てが手作業のネパールコーヒーは価格的に全く太刀打ちできません。

現在ネパール産はインド産の2倍以上の値段に。(生豆)

そのためインドから生豆を仕入れてネパール産オーガニックコーヒーとして販売する手法がネパール国内横行中です。

ポカラ、レイクサイドのカフェで「ネパールオーガニックコーヒー」として扱われているコーヒーもほぼ8割が実はインド産。

今の所、このような産地偽装がネパール国内で取り締まわれることはない現状です。

郡のコーヒー庁は「インドのコーヒーをネパールのコーヒーと言って売っちゃダメだよ〜」と把握しているにもかかわらず、軽く助言をするだけという…。

今後もしばらく改善されそうにありません。

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中にはネパール産の生豆とインド産の生豆を混ぜて売っていると噂になっている輸出業者もあります。

一時的な儲けに走っている一部の業者のためにネパールコーヒーの味が間違って発信されてしまうのは非常に残念です!

これまでのマーケットを失ったコーヒー農家や農協もこの状況にどう対応するか頭を悩ませている様子。

悲しい現実です。

 

ネパールコーヒーを輸入の際は十分にご注意ください。

 

当社はあくまでもネパール産を扱っていきます。

産地農協まで特定できるようパーチメントで確認して仕入れていますが、精製過程をよりしっかり確認する必要が生じています。

 

 

 

 

 

身も心も温まる手作りのカプチーノカップ完成! ー 陶器の街ティミより第二弾!

当社特注のカプチーノカップが完成しました!

前回と同様、ネパールを代表する陶器の街ティミでの製作です。

 

 

色は全4色ですが、今のところ完成したのは3色のみ。

1色だけ今回ご紹介します。

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職人さんの繊細な手の業で生まれる柔らかい印象。

ティミの手作り陶器、相変らず素敵です!

 

今回は前回以上に職人さんとも直接話しをして、細かいことを言って注文させていただきました。

一生懸命頑張ってくれたことが今回の陶器の完成度に表れています。

職人さん、ありがとう。

 

カプチーノカップとして一般的な220cc仕様。

諸事情により…まだソーサーがないのが残念なところですが…

ソーサーも現在準備中です。

 

ポカラ店で販売中ですが、早速一目惚れして買って行ってくださる方も多数おられ、なかなか好評いただいています。

このカップでネパールコーヒーを味わいながら、ネパールを少しでももっと好きになってくれる人がいれば嬉しいです。

 

今後YAHOOショップ内での販売も準備中。

乞うご期待!

 

今年もチェリーの収穫がはじまりました。

12月に入りコーヒーチェリーは赤く実り、ついに収穫がはじまりました。

ネパールでは12月半ばから3月半ばあたりまでが収穫の季節です。

当店にも初物が届きました。

周辺の農村部から届いたコーヒーチェリー。

ラトナヒマラヤンコーヒーでは、個人から買い取るコーヒーはドライチェリーにしてアンウォッシュド精製をしています。

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届いた初物は約3.3キロ。

緑や黄色の物を取り除き、バケツにはった水に入れて浮いてくる実も取り除きます。

欠点豆が混じりやすいアンウォッシュド精製ではこの過程がとても大切。

残りは約3.2キロになりました。

 

新鮮なコーヒーチェリー。

とてもみずみずしくて、ながめているとなぜか楽しい気持ちにさせてくれます。

 

 

あまり目立ちませんが…この看板を目印に!

レイクサイドからポカラの街の中心に向かって徒歩約20分。

マレパタン地区にあるサンティナガルのチョウタラ(大きな菩提樹の木)の近くに、ポカラのお店があります。

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あまり大きくないのですが、こんな看板が目印です。

近くまで来てわからなかったら、「ジャパニーズ・カーフィーショップ・カハンチャ(どこ)?」っと近くの誰かに聞いてみてください。

数人に聞いていただければ、誰かしらわかる人に出会えるのではないかと思います…たぶんですが。

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店内では当社のコーヒー商品を卸値価格でご購入頂けます。

もちろんコーヒーもお飲み頂けます。

では、ご来店お待ちしております。

 

試飲ショップ(?)を併設しました。

ポカラ、マレパタンにあるラトナ・ヒマラヤン・コーヒー。

焙煎・包装をしている工場の隣に試飲ショップを開設しました。

試飲といっても、有料ですが…

地元の人にコーヒーの淹れ方も見ていただいて、ネパールでのコーヒー文化の普及につながれば嬉しいです。

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Ratna Himalayan Coffee Tasting Shop

8:00-18:00 土曜定休

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村人のコーヒー その①ー天日乾燥し過ぎのパーチメント豆。焙煎して飲んでみる。

見たことのない色のパーチメントコーヒーがやって来た…

とある村人が担いで持って来てくれたパーチメントコーヒー。

普段見るのとは明らかに違う。

かなり褐色化している。

 

聞いて見たところ、

2、3ヶ月も天日に干し続けたという…

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果たしてどんな味のコーヒーになるのだろう…

 

果たして中身は? 恐る恐る生豆を取り出してみる…

ということで、まずは生豆を取り出してみます。

 

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左が取り出した生豆。見ての通り、中の生豆も驚きの褐色です!

 

右はニュークロップの生豆ですが、違いは歴然です。

生豆に混じってたら間違えなく欠点豆として取り除かれるでしょう…。

 

これ、オールドクロップの生豆に似ているような…

この豆、オールドクロップとして扱われる収穫年から3年以上経過した生豆とちょっと雰囲気が似ています。

角の取れたとてもすっきりとした味、悪く言えば平坦な味…とも言われるオールドクロップ。

この干しすぎパーチメントの豆もそんなふうになってたら嬉しいなぁ…と、かすかな期待をしつつ焙煎してみます。

 

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右が今回の干しすぎパーチメントの焙煎豆。左が通常の焙煎豆。

干しすぎパーチメント豆も問題なく焙煎できました。

むしろ通常のものよりよく膨らんでいて美味しそう。

豆の切れ目が白く残り、一応ウォッシュド精製であったことも判明。村人は手間をかけてくれた様子ですね…。

 

超天日干しコーヒー。頂きます!

焙煎中は通常の豆よりちょっと香が弱い感がありましたが、

味はどうでしょう?

飲んでみたいと思います。

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ビックリ!! 美味しいです!!ホントに!!

 

香りはやはり弱めですが、雑味のないすごくすっきりとした味。

平坦と言えば平坦ですが、これはこれで好きな人が絶対にいます!

ウォッシュド精製なのもスッキリ感の理由かもしれません。

 

もっと浅めに焙煎しても美味しいかもしれません。

 

使い物にならないかな…と思っていた豆でしたが、以外な結果になりました!

 

 

村人のコーヒー その①ー天日乾燥し過ぎのパーチメント

ポカラ周辺の村人がよく生豆を売りに来てくれます。

よく勉強しておられる方から自己流の超適当精製…のものまで、やってくる生豆は様々。

摘んだばかりのレッドチェリーもあれば、コッコ、パーチメント、グリーンビーンズまでいろんな形でやってきます。

収穫期後半に雨が降りはじめるネパールの気候を考えるとウォッシュド精製が最も適していそうなのですが、まだその方法を知らない村人が持ってきてくれるいろんな豆を焙煎して飲んでみる。

これはこれでなかなか楽しい経験です。

 

最近やってきたパーチメント。みるとやけに赤茶っぽく色づいています。

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通常のパーチメントと比較すると違いは歴然。(袋に入っているのが通常のもの)

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一見、パルプドナチュラル精製で作られたパーチメントのようにも見えるのですが、でも実は聞くとこのパーチメント、2、3ヶ月間も天日干ししていたそうです。

パーチメントの場合、天日乾燥はたいてい10日から2週間くらいですが、「よーく陽に当てるらしいよ…」という噂を聴いて、ひたすら干しておいた…と。

さて、中の豆はどんな様子なのでしょうか?