村人のコーヒー その①ー天日乾燥し過ぎのパーチメント豆。焙煎して飲んでみる。

見たことのない色のパーチメントコーヒーがやって来た…

とある村人が担いで持って来てくれたパーチメントコーヒー。

普段見るのとは明らかに違う。

かなり褐色化している。

 

聞いて見たところ、

2、3ヶ月も天日に干し続けたという…

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果たしてどんな味のコーヒーになるのだろう…

 

果たして中身は? 恐る恐る生豆を取り出してみる…

ということで、まずは生豆を取り出してみます。

 

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左が取り出した生豆。見ての通り、中の生豆も驚きの褐色です!

 

右はニュークロップの生豆ですが、違いは歴然です。

生豆に混じってたら間違えなく欠点豆として取り除かれるでしょう…。

 

これ、オールドクロップの生豆に似ているような…

この豆、オールドクロップとして扱われる収穫年から3年以上経過した生豆とちょっと雰囲気が似ています。

角の取れたとてもすっきりとした味、悪く言えば平坦な味…とも言われるオールドクロップ。

この干しすぎパーチメントの豆もそんなふうになってたら嬉しいなぁ…と、かすかな期待をしつつ焙煎してみます。

 

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右が今回の干しすぎパーチメントの焙煎豆。左が通常の焙煎豆。

干しすぎパーチメント豆も問題なく焙煎できました。

むしろ通常のものよりよく膨らんでいて美味しそう。

豆の切れ目が白く残り、一応ウォッシュド精製であったことも判明。村人は手間をかけてくれた様子ですね…。

 

超天日干しコーヒー。頂きます!

焙煎中は通常の豆よりちょっと香が弱い感がありましたが、

味はどうでしょう?

飲んでみたいと思います。

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ビックリ!! 美味しいです!!ホントに!!

 

香りはやはり弱めですが、雑味のないすごくすっきりとした味。

平坦と言えば平坦ですが、これはこれで好きな人が絶対にいます!

ウォッシュド精製なのもスッキリ感の理由かもしれません。

 

もっと浅めに焙煎しても美味しいかもしれません。

 

使い物にならないかな…と思っていた豆でしたが、以外な結果になりました!

 

 

村人のコーヒー その①ー天日乾燥し過ぎのパーチメント

ポカラ周辺の村人がよく生豆を売りに来てくれます。

よく勉強しておられる方から自己流の超適当精製…のものまで、やってくる生豆は様々。

摘んだばかりのレッドチェリーもあれば、コッコ、パーチメント、グリーンビーンズまでいろんな形でやってきます。

収穫期後半に雨が降りはじめるネパールの気候を考えるとウォッシュド精製が最も適していそうなのですが、まだその方法を知らない村人が持ってきてくれるいろんな豆を焙煎して飲んでみる。

これはこれでなかなか楽しい経験です。

 

最近やってきたパーチメント。みるとやけに赤茶っぽく色づいています。

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通常のパーチメントと比較すると違いは歴然。(袋に入っているのが通常のもの)

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一見、パルプドナチュラル精製で作られたパーチメントのようにも見えるのですが、でも実は聞くとこのパーチメント、2、3ヶ月間も天日干ししていたそうです。

パーチメントの場合、天日乾燥はたいてい10日から2週間くらいですが、「よーく陽に当てるらしいよ…」という噂を聴いて、ひたすら干しておいた…と。

さて、中の豆はどんな様子なのでしょうか?