朝起きると、ネパール人のほとんどはやっぱり一杯のチヤ。
チヤを飲んで、1日が始まります。
「おはよう、チヤ飲んだ?」「飲んだよー、君は?」と道端での挨拶にまではっきり表れている紅茶文化。
紅茶に関するネパール人の舌はかなり肥えています。
だからこそ、インドのダージリンティーと並んで評価されることもあるネパール産高級紅茶イラムティーが生まれたのでしょう。
歴史を通じて英国との関わりが強いネパール、紅茶に関しては間違えなく世界基準です。
ではネパール人の思うコーヒーとはどんなものでしょう?
ネパールの若干標高のある田舎には大抵の村にコーヒーの木があります。
村人は自分で実を摘み、天日で乾燥させます。
鉄鍋で煎ったコーヒーを石臼で潰して粉状にし…(と、ここまではイメージ通りなのですが)
それを煮立たせた紅茶の中に入れて、紅茶にコーヒーの風味を加えて飲むのです。
つまり、大方のネパール人にとってコーヒーとはチヤに入れる様々な香辛料の中のひとつ。
さすが紅茶の国ネパール、常に紅茶中心です。(正直これはこれでとっても美味しい)
美味しいコーヒーが生産されるネパール、でもここはやっぱり紅茶の国。
この紅茶の国から、外国が求める質の高いコーヒーが産み出されていくためには、やはりもっともっとネパール人がコーヒーを飲まなくてはなりません。
ネパール人がもっとコーヒにうるさくならなくては。
そこで、私たちラトナヒマラヤンコーヒーはネパールでのペーパードリップの普及を目指しています。
ペーパードリップは簡単な器具で淹れられるコーヒーの抽出法。
実際に私たちのお店で飲むコーヒーの香りと味わいに惹かれ、自宅でドリップ式で淹れるためにドリッパーやペーパーなどの器具を購入されるネパール人の方々も増えてきました。
ペーパードリップのやり方を尋ねてくださるお客様には、スタッフが丁寧にご説明させていただいています。