ネパールで生産されているコーヒーはほぼ全てがアラビカ種。
アラビカ種の中にもさらに多くの種があり、ネパールでもティピカ種、ブルボン種、カツーラ種、カツアイ種といった様々な種が混在しています。
ネパールで最近注目されつつあるのが、イエロー・カツーラという品種。
まだまだ数は少ないものの、生育がよく実の付きも安定していることが観察されています。
イエロー・カツーラはその名の通り黄色い実のコーヒー。たいていのコーヒーは赤い実ですので、その希少性ゆえに少し高めに取引されます。
ネパールでは将来への投資として自分の土地にコーヒーを植えたいという方が現在急増中。そして、多くの方がせっかく植えるなら高く売れる可能性のある品種をと考えておられます。そこで注目されているのがこの黄色い実のコーヒー。
実際にレッド・カツーラとイエロー・カツーラ。味にはどんな違いがあるのでしょうか。
生産者の土地にちょうど二つ並んで植えられているのを発見。[写真手前:レッド・カツーラ、写真奥:イエロー・カツーラ]
隣同士の木、同じ年に植えられた木、同じ生育条件。
果たして赤と黄色、味にどんな違いがあるのか。これから確認してみたいと思います。
今回は、特徴のある味わいが出やすいと言われるナチュラル精製でいきます。それぞれの木から約150粒づつ収穫。
バケツの水につけて、水に浮く実を取り除きます。
あとはしばらく天日干し。
そして、飲める日を待ち望みつつ、ひたすら乾かします。
最近はまだ気温が低く日差しが弱いので乾燥が完了するまで一ヶ月以上はかかりそうですが、水分量13パーセントを目指して辛抱・・。
さて味にどんな違いがでるのか?とても楽しみです。
こんな楽しい実験ができるのは生産国に住んでるゆえの特権ですねぇ。