約9千人が死亡した大地震後、約半年。今、人災がネパールを襲っている。
9月に交付されたネパールの憲法。インドに近いネパール南部に住む親インド住民「マデシ」は州の新たな区切りに納得が行かず、国境で抗議活動を続けている。
それによってインドとの国境で物流がほぼ停止。タンクローリーやトラックは国境を越えられず、現在ネパール国内、ガソリン・ガス等の燃料が手に入りません。
どういうルートかわからないがどこからか入ってくるガソリン1リットルあたり日本円で約550円。プロパンガス(日本の約半分サイズ)が一つあたり10000円と通常のほぼ7倍。しかし、それですらなかなか手に入らない。
街中では自宅のガスがなくなった多くの人たちが蒔でご飯を炊いています。
そんな中、驚くべきことにネパールは非常に平穏なのです!。皆が困った困った〜…とは言いつつも、特に暴動等は起こりません。状況を受け入れ、開き直り、薪で作るご飯は美味しいんだよね〜…と楽しそう。ネパール人、なんて不便に強いんでしょう。
ある日、ガスが届くという噂がポカラの街に広がりました。なんだかんだやはりガスは皆欲しいようで、空になったガスタンクを手に人々が供給所に長蛇の列をなします。(ネパールではガスが空になると、取り扱っているお店で料金を払い満タンのものと交換するシステムになっています。)
しかし待てども待てどもガスを乗せたトラックは来ません。ガスの列で数日野宿する方も多々…。そのうちガスだけが行列することになった模様で、写真はその様子。歩道に並ぶガスタンク。
結局ガスは届かなかったようで、タンクたちも少しづつ引き上げていきました。
この燃料不足に私たちラトナヒマラヤンコーヒーも大きな影響を受けています。生豆運搬用車両のガソリンが不足、焙煎用のガスも先が見えません。せめて数ヶ月後の新豆の収穫時には状況が改善していることを願います。
現在お客様にはたいへんご迷惑をおかけしておりますが、引き続きご理解を頂けますよう宜しくお願い致します。