ネパール カスキ郡 アディカリ村農協 2015年 ニュークロップ
ブルボン種 スクリーンサイズ15-17 ウォシュド精製 天日乾燥
細心の注意を払って欠品豆を取り除いています。
日本での販売は現在準備中です。
詳細についてはメール????にてお問い合わせください。
事前予約も承っております。
「遅れてしまうけど、必ず準備する!」
大地震に見舞われ工場が被災したにも関わらず、私たちの発注したマグカップを必ず作ると約束してくれたサンタさん。そこに職人として人としての誇りを感じ、私たちは待つことにしました。
でも地震後数ヶ月が経ってもなかなか連絡は来ません。
その間、私たちの直営店ラトナ・コーヒー・スタンドでは、お店でご飲食頂く方にもテイクアウト用の紙コップでコーヒーをお出ししていました。
なぜ紙コップ? 多くのお客様に質問されました。その都度「すいません、もうすぐちゃんとしたカップが届くはずなんです」とお答えしていたのです。
待っていたこの数ヶ月、ポカラで手軽に手に入るコーヒーカップを購入しようと思ったことが何度もありました。店でカップを買い物カゴに入れレジに向かったこともありました。でもその度に、大変な中でも頑張ってくれているサンタさん達を思い浮かべ、やはり注文したものを待ち続けようと思ったのでした。
「良い質のものを作り、信頼を勝ち得ていく。」
この考え方を持っているネパール人はあまり多くありません。大方の考え方は、それなりでいい、ネパールから良質のものなんて出ないよ…というあきらめスタンス。
サンタさんは誇りを持って仕事をし、より良い仕事をしてそれに応じた評価を勝ち取ろうとする人。ネパールにこんな人がもっと増えるといいな…という思いから、私たちは是非彼を応援したいと思っていました。
そして注文から7ヶ月。ついに完成の知らせをいただいたのです。
手作りのぬくもり溢れる少し小さめの可愛いマグカップです。全4色。
素朴で素敵な4色が揃いました。
手作りなので、少しづつ違う表情。お客様にコーヒーとともに味わって頂くのが楽しみです。
店頭にて販売も致します。
https://ratnacoffee.com/ratnacoffee-ceramic-thimi-touki-katsuyouhou/
カトマンズから東へ約10km。先住民族ネワールの街ティミ。
16世紀に建てられた寺院など、歴史的建造物が数多くあります。しかし、2015年4月25日に起きたネパール大地震でこの街は大きな被害を受けました。
地震から約5ヶ月、地震後初めての訪問です。
訪ねてみると、予想していたより街には活気がありました。多くの家で焼き物を再開しています。
しかし、いまだに多くの家がつっかえ棒で支えられている状態。
活気は取り戻しつつあるものの、地震の爪痕は深いものがあります。
実は4月の震災前、ラトナヒマラヤンコーヒーは、ここティミで高品質な陶器を作っているサンタ・プラジャパティさんにオリジナルマグカップの生産を発注していました。
地震後すぐに連絡してみると、工場の職員、家族達は皆無事ということでほっとしました。しかし、しばらくは屋外生活になるとのこと。職員数人の家は全壊。他のほとんどの家が大きな被害を受けたそうです。
そんな状況にもかかわらずサンタさん、「注文してもらったカップは遅れてしまうけど必ず準備するからね!」とおっしゃってくださったのです。
本当に大変な状況でも成し遂げようとしてくださる力強い言葉に私たちは感動しました。
注文してから待つこと7ヶ月、 ついに先日「完成したよー!」とお電話をいただいたのです。
ついに完成です!
続きはこちらから
https://ratnacoffee.com/陶器の都ティミより%E3%80%82オリジナルマグカップ完成/
ラトナ陶器の活用法はこちら!
ネパールで一番たくさん雨が降るポカラ。
雨季には洪水のような雨が緩やかな傾斜のついたポカラの街を駆け下りていきます。
そんなちょっと大変な時期が過ぎ、みんなが大好き秋の到来です。
秋のヒマラヤは最高!
雨季には山の上ではたくさんの雪が降り、だから雨期明けのヒマラヤは宝石のように真っ白に輝きます。
この時期、昼間の低地との気温差が大きいため、ヒマラヤは昼前には雲に遮られてしまいます。だからヒマラヤが綺麗に見えるのはたいてい朝だけ。
午前中段々と曇っていくのは残念、でもこの雲が日中の強い日差しからコーヒーたちを守ってくれてると思うと嬉しくなる今日この頃。
まだ緑色のコーヒーの実がゆっくりゆっくり大きくなっています。
私達ラトナヒマラヤンコーヒーの拠点はポカラ市。
ネパール第二の都市ですが、人口は30万人程。それほど大都市ではありません。
ヒマラヤの雪解け水に潤された緑豊かな場所です。
上の写真は市街の西側の丘から東側を眺めた景色。市街地の標高は800mから950m。なんとなく北に向かって傾斜のついた地形です。
当社が扱うコーヒー「マチャプチャレ」は、ここポカラを囲む山々に点在する産地で収穫されたものです。
そのほとんどが小規模農家。残念ながら“良い質のコーヒーを作ろう!”という概念をもった生産者は今のところほんの一握り。
それでも少しづつですが、コーヒー栽培に本腰を入れ、年々工夫を重ねて美味しいコーヒーのために頑張っている生産者が増えてきています。私たちはそんな生産者を特に応援しています。
ラトナヒマラヤンコーヒーでは、安定供給のできる組合もしくは農園からのコーヒーのみを「マチャプチャレ・プレミアムコーヒー」として販売しています。
シングルオリジンの生産者が見えるコーヒー。
今後も産地で頑張る生産者について情報を発信していきます。
質の良いアラビカ種コーヒーの生産地として世界の注目を集め始めているネパール。
コーヒーを育てるのに必要な生育条件としてたいてい挙げられるのが、①雨量 ②日照 ③気温 ④土質 の4点です。
今回は ② 日照について、マチャプチャレコーヒー生産地の特徴と取り組みについて書かせていただきます。
日本ではコーヒーノキとして観葉植物としても親しまれているコーヒー。
観葉植物としての育て方について書かれた本も数多くあります。その中で必ずと言えるほど書かれていることは、
「日光を好むが真夏の直射日光には弱い」「明るい日陰を好む」という点です。つまり、コーヒーの木には日照は必要、しかし日差しが強すぎてはいけません。この点は当然生産地でも同じです。
ネパールは月ごとの平均日射量が3.6-6.2 kWh/m2/day 。日本の東京は2.7-4.5 kWh/m2/dayですから日本の1.5倍近い日照があります。一年に約300日の日照があるため、最近では国としての太陽光発電も推し進められているほどです。
このように日照は十分に確保できます。しかし逆に、コーヒーの木に当たる強い直射日光をいかに程よく抑えられるかが重要になります。
「マチャプチャレ」生産地では主に二つの方法によって、コーヒーへの日照コントロールが行われています。
一つは自然による日照コントロール。
マチャプチャレの生産地ポカラ周辺は、北側に迫るアンナプルナ連峰との大きな高低差により気温の変化が生じ、日中に濃い霧がひんぱんに発生します。下の写真のように、日差しの強い晴れた日にはたいてい産地は雲に包まれ、太陽の光が和らぎます。
二つ目は人工的な日照コントロール。
生産者は様々な工夫をこらして日照のコントロールを図っています。
上の写真はライチの森を利用して日照コントロールしている様子。逆にライチの木が密な場所では、日照が抑えられすぎて元気のないコーヒーの木も見受けられます。
上の写真の場所では、もともとある木々が南側に来る配置でコーヒーの木を植え、日差しが強くなる時間帯にコーヒーに当たる直射日光が和らぐように工夫されています。
上の写真は、バナナの木を使った日照コントロールを試験的に始めたエリア。バナナの木は大きくなるのが早く、大きな葉がコーヒーの苗に当たる直射日光を遮ってくれています。
最近は他にもマカダミアナッツの木をシェードツリーとして共に植える試みも始まっています。
生産者は、木や実の育ち具合やコーヒーの味を確認しながら、日照を人工的にコントロールするため様々な工夫をしています。経験が蓄えられていくにつれて今後一層美味しいコーヒーが出来ていくことでしょう。
ネパール人は村の暮らしが大好きです。自分の村の自然をこよなく愛します。そこで育てられる環境に優しいサスティナブルなコーヒー。
ラトナヒマラヤンコーヒーの「マチャプチャレ」を、是非一度ご賞味ください。